13時間
今日は始発で出て、21時まで働いた。頑張った。
途中で切り上げることもできたけど、キリのいいところまでやってから帰ることにした。中途半端に終わらせると翌日の入り方が気持ち悪い。最後まで仕上げてから帰る、というのが自分の性分なのかもしれない。始発で乗り込んで、21時まで動き続けた。それなりに達成感はある。疲れてはいるけど、やり切った感の方が少し大きい。そういう日は悪くない。
帰りはリーダーの先輩と一緒になった。外は大雨だった。傘を持っていてよかった。
「移動してどう?」
リーダーの先輩は最近結婚したらしい。それに伴って引っ越しを検討していて、通勤が長くなりそうとのことで、大変そうだった。結婚おめでとうとは言いつつ、毎日の通勤時間が増えるのはしんどいだろうとも思う。仕事が終わったあとの移動は、疲れているときほど重くなる。自分もその感覚はよくわかる。帰りが遅いときの電車の長さは、距離以上にきつい。
その先輩とは前の課でも2年ほど一緒だった。「移動してどうだった?」と聞かれた。
「充実してます。共有できる仲間がいるし、みんな優秀だし、楽しくやってます」と答えられた。本心だ。こういうことをちゃんと言葉にして言えるようになったのは、前の課にいたころとは違う気がする。前は「どうですか?」と聞かれても、何か愚痴が出るか、曖昧に濁すか、どちらかだった。今は素直にいいと言える。それだけで気持ちが違う。聞いてくれた先輩も「それはよかった」と言ってくれた。
先輩のこと
今の課で、先輩のことをよく見ている。
仕事はぜんぜん回っていない(本人曰く)。本当はしんどいはずだ。でも先輩は「しんどい」と普通に口に出しながら、ちゃんと周りのことを見ている。誰かが頑張っていたら褒める。イライラをぶつけない。イライラしているのかどうかすらわからないくらい、穏やかにやっている。
鈍感なのか、それとも本当に懐が深いのか、よくわからない。しんどいのに「しんどい」とちゃんと言えて、それでいて周りへの気遣いを忘れない。そういう人は意外と少ない。自分はどちらかというと、しんどくなると顔に出るし、口に出さなくても態度に出る。机の前でため息をついたり、返事が短くなったりする。そういう意味で先輩は見習いたい部分がある。しんどさを外に出しながら、でも周りに向ける顔は変えない。そのバランスが難しくて、すごいと思う。
電車で1時間
帰りの電車でリーダーと1時間ほど話した。
話の中心は、チームのみんなのことだった。愚痴というより、お互いに「みんなよく頑張ってるよな」と褒め合う感じだった。去年より戦力が落ちていて、若手が多くて、それでもみんな踏ん張っている。そういう話をした。誰かのことをちゃんと見ていると、こういう話ができる。それが少し嬉しかった。
愚痴も少し出た。「今の戦力で前と同じ業務量をこなすのはしんどい。わかってるなら業務量を減らしてほしい。その分、新しいことをやらせてほしい」という話だ。これは本音だ。しんどいのはわかってもらっている。でもそこに甘えて仕事を止めるつもりもない。ただ、方向性だけは変えてほしいと思っている。今のやり方のまま人が減った分を気合いでカバーするのは、そろそろ限界が来る。同じことをただこなし続けるより、新しい仕事に挑戦しながら動いた方が、チームとしても個人としても伸びる気がする。誰かが言わないといけない。
それでも話し終わったあと、少しスッキリした。言葉にして誰かと共有できると、気持ちが落ち着く。愚痴でも、褒め合いでも、言葉を交わすことに意味がある。電車の1時間はそういう時間だった。
明日は
明日は在宅と出張が組み合わさった日だ。めちゃくちゃタフな1日にはならないはずだけど、今日の疲れを引きずって臨むことになる。在宅の時間は少し落ち着いて作業できるから、うまく使えれば回復にもなる。とにかく今夜は早めに寝る。
メンバーみんな大変そうだ。去年より戦力が落ちていて、若手が多くて、それでも誰も止まっていない。チームがしんどいのは肌でわかる。でも今日みたいに話せる先輩がいて、帰り道に言葉を交わせる仲間がいる。それだけで随分違う。しんどさを共有できる人がいると、しんどさが半分になる気がする。一人で抱えるのが一番重い。
13時間働いた日の夜、しんどいけど、悪い1日じゃなかった。