「お前って完璧主義か?」

今日は期初の面談があった。

今期の目標を上司と一緒に確認していく場だ。目標の話がひと通り終わって、少し雑談っぽくなってきたころ、業務の効率化の話になった。「もうちょっとうまく動きたいんですよね」みたいなことを話していたら、上司にこう聞かれた。

「お前って、完璧主義か?」

この質問をされるのはあまりいいことではない、という自覚はあった。完璧主義というのは、丁寧さや真面目さの裏返しでもあるけれど、仕事では「遅い」「非効率」というラベルにもなる。それでも、自分ではある程度納得している部分もある。


なぜ丁寧にしか動けないか

実は、本来の自分はノリと勢いで動く適当タイプだ。放っておくと豪快に進めてしまう。「なんとなくいけるでしょ」で動いてしまう。

そんな自分が、今は準備や調整を重んじるようになっている。それは後天的に身についたものだ。最初の3年間、別の課で「配慮や準備がどれだけ大事か」を徹底的に学んだ。その経験が今の自分のベースになっている。だからどちらかというと、慎重な方に意識的に振るようにしている。

「完璧主義か?」と聞かれたのは、ある意味では成功なのかもしれない。前の上司の前年評価には「ノリと勢い」「要領がいい」と書かれていたらしい。今の課長もその評価を見ているはずだ。それがこの数ヶ月で「完璧主義か?」という印象に変わったとしたら、変わり身がうまくいったということになる。本心かどうかはわからないけど、少なくとも見られ方は変わった。後輩も増えてきたので、しっかりしなきゃという気持ちもある。それも影響しているんだと思う。

この「完璧主義っぽさ」には、もうひとつ背景がある。前の部署では、説明が不十分だと怒られた。目的・背景・前提をすべて言葉で示さないといけない環境だった。だから自然と、「先に全部説明してから動く」という癖がついた。その話を上司にそのまま伝えた。

すると上司は「わかった、それは仕方ない。でも俺は担当が長いから、普段のルーティン業務であれば前提をわざわざ説明しなくても理解できるよ」と言ってくれた。それはちょっと、ほっとした。まあ、何がわかって何がわからないのかがまだわからないのだが。。。

この値札を見た次の瞬間には家にテレビがあった。
いつも見切り発車で妻にも叱られている。

どこまでやったら相談していいか

もうひとつ、正直に話したことがある。

「どこまで自分でやったら相談していいのか、そのバランスがまだわかっていない」

これは今の自分の課題だと思っている。「もう少し考えてから」と思ってズルズル進めて、結局相談せずに自爆する。そういうパターンが少なくない。かといって、考える前に相談しすぎても「それくらい自分でやれ」となる。この境目を見つけるのが、今期の個人的なテーマになりそうだ。すでにグループリーダーにも相談していて、「迷ったらすぐ相談」を意識的に心がけているところ。完璧主義な自分にとって、「未完成なまま人に見せる」というのはちょっと勇気がいる。でもそこを乗り越えないと、ひとりで詰まったままになる。


前の部署では怯えていた

今日の面談でいちばん良かったのは、こういう話を素直にできたことだと思う。前の部署の話も、自分の弱みも、今の環境が話しやすいということも。全部そのまま伝えられた。「この環境は雰囲気がいいし、満足度も高い」と言ったら、上司もうれしそうにしてくれた。こういう言葉を素直に上司に伝えられるようになったのも、良い変化だと思う。

前の部署では、常に怯えていた。上司や仲間に相談するのも怖かった。できていないことを見せるのが怖かった。だから全部一人で抱えて、でも間違えて、また怒られる、という繰り返しだった。でもそれは大雑把な自分にとって良い環境だったのかも知れない。

今は少しずつ、できていなくても報告できるようになってきた。気軽に「これどうしましたっけ」と共有できることが増えてきた。完璧じゃなくていい、わからなくていい、という感覚が、前の部署にいた頃よりずっと持てるようになっている。相談することが怖くなくなってきた、というのが今の自分の一番の変化だと思う。

変に取り繕わなくて良かった、と今日の面談のあとに思った。完璧主義かどうかはともかく、「完璧に見せようとしない」ことは、少しずつできてきているのかもしれない。それは環境が変わったからだと思う。自分が変わったというより、話せる場所に来た、という感じだ。

どんなに慎重に動いても、完璧な仕事なんてできない。それはわかっている。ただ、間違えたときに一人で抱えず、早めに誰かに伝えられるかどうかが、これからの自分の課題だと思っている。完璧主義(意識)のまま、でも一人で閉じない。そのバランスを今期は意識してみようと思う。