よく寝た日の気分
今日はしっかり眠れた。目覚めた瞬間から頭が軽くて、体が動く感じがした。睡眠が足りているだけで、日常のすべてのクオリティが上がる。これは本当のことだと思っていて、睡眠だけはどんなに忙しくても削りたくないと思っている。
朝は妻と近所のモーニングに行った。バーバーのすぐそばにある喫茶店で、のんびり過ごした。近くの中学校が小学校と統合されるという話になって、そこから「将来子供が生まれたらどんな教育をさせるか」という話になった。2人であれこれ話して、最終的には高専(高等専門学校)がいいんじゃないかという結論になった。手に職がつくし、就職も強い。普通の大学ルートより、もっと実践的なことを早いうちから学べる。もちろん本人の意思が一番だけど、選択肢として持っておきたいという話だ。理系寄りではあるけど、そういう環境に早くから身を置くのは悪くないと思う。まだ子供もいないのに、こういう話をしているのが楽しかった。結婚式の準備でバタバタしている中でも、その先の未来の話ができるのが嬉しかった。幸福感が高い朝だった。
散髪の気まずさ、という問題
モーニングのあとは、行きつけのバーバーへ。今日は妻からのリクエストで、いつもと違う髪型にしてもらった。普段は「いつも通りで」と言ってサイドを刈り上げて上を整えてもらうだけなのだが、今日は夏らしいショートカットにした。妻からの評価は上々。ただセットがめんどうな髪型でもある。まあたまにはいいか。
散髪という時間が、昔から少し苦手だった。美容師やバーバーと2人きりになって、鏡越しに目が合う。何か話さないといけない気がする。でも特に話すこともない。沈黙が流れる。気まずい。そういう時間が続くのが、地味にしんどかった。行きつけの店ができてからは多少マシになったけど、それでも毎回「何を話そう」と少し構えてしまっていた。相手のことをよく知らないから、どこに話を振っていいのかもわからない。当たり障りのない天気の話をして、髪型の話をして、それで終わる。そういう感じだった。
TikTokを見てから行くようにした
そのバーバーの店主夫婦が、TikTokをやっている。カットの様子だったり、日常のことだったり、ちょこちょこ投稿している。これを事前に見てから行くようにしたら、話題に困らなくなった。「先週の動画見ましたよ」と言うと、明らかに嬉しそうにしてくれる。そこから話が広がって、散髪の時間があっという間に過ぎる。
こんな単純なことで、こんなに変わるのかと思った。相手のことを少し知っているだけで、会話のハードルがぐっと下がる。気まずい沈黙がなくなる。相手も嬉しいし、自分も楽しい。準備というほどのことでもない。ただ「見ておく」それだけだ。
相手を知ることを避けていた
今まで、こういうことを意識的に避けていた気がする。相手のSNSを見に行くのが、なんとなく億劫だった。知りすぎると気を使う、余計なことを考えてしまう、そういう感覚があったのかもしれない。人間関係に対してどこか受け身で、向こうから何かしてくれるのを待っていた。
でも相手がせっかく発信してくれているなら、受け取るだけでいい。調べるとか、探るとか、そういう重いことじゃなくて、ただ「見ておく」それだけだ。相手が公開している情報をちゃんと受け取るのは、むしろ礼儀でもあると思うようになった。見てもらえた側も、自分の発信が誰かに届いていると感じられる。それが嬉しいはずだ。
これは何もバーバーに限った話じゃない。仕事の取引先でも、久しぶりに会う友人でも、事前に少し調べておくだけで会話の入り口が全然変わる。相手の近況を知っていると、「最近どうですか?」が具体的になる。「あの件どうなりましたか?」が言える。それだけで相手は「ちゃんと見てくれているんだな」と感じてくれる。今は誰でも何かしら発信している時代だから、受け取る手段は無限にある。使わない手はない。
先に与えると、関係は動く
最近よく聞く話に、人間関係は「先に与えた方が動く」というものがある。自分から話しかける、自分から興味を持つ、自分から知ろうとする。それだけで相手との関係の温度が変わる。
散髪の話は小さい話だけど、その縮図だと思う。事前にTikTokを見ておくというのは、相手に対して「あなたのことに興味があります」というサインを先に送ることだ。それが会話を生んで、関係を少しずつ作っていく。大げさなことをしなくていい。ただ、受け取る側ではなく、先に動く側に回るだけでいい。
よく寝て、妻とゆっくり話して、散髪も楽しかった。これだけのことで、1日の満足度がこんなに違う。睡眠と、会話と、ちょっとした工夫。今日はなんだか気分がいい。髪型のせいもあるかもしれないけど、たぶんそれだけじゃない。