大事な来客の日
今日は大手電力会社のお偉いさんたちが来る日だった。朝はあまり早く起きられなかったし、正直ちょっと憂鬱だった。でも土曜日の夜中2時まで資料を読み込んで練習していたので、準備だけはしてきた。結果プレゼンは上手くいった。
来客の前、後輩が「資料の印刷とか、会場の設営手伝いましょうか?」と声をかけてくれた。それがすごく嬉しかった。自分から動いて、必要なことを先に察してくれる。こういう気遣いができる人になってほしいと思うし、自分もこうありたいと思った。この子は先生にしたい後輩だ。こういうところに気がつける人ってなかなかいない。
庶務の人がすごく仕事が早くて、言わなくてもズンズン勧めてくれる。自分は本番当日迎える側に徹することができた。周りに恵まれているなと思う。自分だけで全部やろうとしなくていい環境がある。それがどれだけありがたいか、こういう場面のたびに感じる。
工場見学についていく
お客様の工場見学に同行した。本来は自分がついていかなくてもいい場面だ。でも上の部長が率先してついていって勉強するタイプなので、自分も同じようにしている。
今日来てくれたのは、電化推進の営業をしている部長クラスの人たちと、販売会社の商品部や営業推進の幹部たち、10人ほど。現場を直接動かしている人たちなので、話が具体的だった。補助金の話、自社製品が今どこに売れていてどこに課題があるか、新築集合住宅向けへの展開、中古住宅での活用事例。知らないことばかりで、ついていくだけで勉強になった。
また、自社のベテランの案内係と新人の案内係では、話し方もお客様との距離感も全然違う。ベテランは自然に会話を引き出して、相手の興味に合わせて説明を変えていく。ああいう動き方は、場数を踏まないと身につかないものだと思う。
飲み会はやっぱり大事
来客の後は会食に行った。仕事中は堅かったお偉いさん方も、お酒が入るとただのおっさんになる。案内係の女性のことばかり話している本部長もいたりして、ああ偉い人も結局おっさんだなと思った。
でもそれがいい。怖そうに見えていた人が、その場ではただの人間になる。そういう場で顔を合わせると、次に会った時の距離感が変わる。飲み会に行くことが、男の人間関係にとってどれだけ大事かは、こういう場に出るたびに実感する。
部長の話が面白かった
お客様を見送ったあと、部長と2人になった。会食の席で離婚したという話が聞こえていたので、気になって帰り際に聞いてみた。そうしたらかなり面白い話が出てきた。
27歳で結婚して、9年間連れ添った末に離婚したらしい。価値観が合わなかった、子供もいなかった、9年目でもう限界になったとのこと。不倫をして探偵に尾行されていたのに気づかず、ある日奥さんに証拠を突きつけられて、そのまま正直に認めて離婚したという話だった。
ここにオチがある。その部長、大学時代に「探偵サークル」みたいなものに入っていたらしい。友人のカップルから「どこ行くの?」と情報を引き出して、行きそうな場所を割り出して、全員で張り込みをして見つけたら一斉に出没するという、まったくもってしょうもない活動をやっていたらしい。因果応報というか、罰が当たったというか。笑える話だった。
その後すぐに関係会社の女性にアプローチして、猛アタックして結婚。今は53歳で子供が2人、来年受験らしい。引っ越しの準備もしていて、名古屋から電車を乗り継いで通っているとのこと。なかなか大変な生活だと思うけど、楽しそうに話してくれた。
量は質を凌駕する
部長が言っていた言葉で印象に残ったのが、「量やってない人に質云々は言われたくない」という話だ。量をこなしていない人間が質を語るのは違うという話で、それは正直なところそうだなと思った。経験値がない状態でいくら理屈を言っても、実感が伴っていない。量をやった人間の言葉には重みがある。
もう一つ、自分が話しかけられやすい雰囲気を意識的に保っているという話もした。無理してやっているわけじゃないと言っていたけど、その結果として部下が悪いニュースも報告してくれる環境になっているらしい。それはうまくいっている証拠だと思う。舐められるくらいでちょうどいい、という考え方も面白かった。ただ自分としては、もう少しはっきり決断してほしい場面もあるので、そこだけはさりげなく伝えておいた。
カラオケ、羨ましかった
先週、部長が職場の若手メンバーを連れてカラオケに行っていたらしい。それを聞いて羨ましかった。今の若い曲を歌う後輩たちを見て感心したりとか、そういう場で後輩と仲良くなっていく部長の姿が目に浮かんだ。コミュニケーション能力が高い人だなと思う。
自分のリーダーも参加していたと聞いて、誘ってほしかったなという気持ちが少し出た。でも考えてみたら、誘われにくい雰囲気を作っているのは自分かもしれない。先週の金曜日は会議資料で21時まで残って死にかけていたので、さすがにその状況では声をかけにくかっただろうとも思う。次は自分からちゃんと言おう。誘われるのを待ってるだけじゃだめだ。
充実した1日だった。プレゼンも会食も工場見学も、全部ひっくるめていい経験だった。周りの人間に恵まれているし、勉強させてもらえる環境がある。それだけでもありがたい。