新婚旅行・オーストラリア編 最終日
コアラを抱っこして、カモノハシに会えた日。新婚旅行、最高の締めくくり
新婚旅行、ついに最終日。夜の野生動物探索ツアーから帰ってきて、今は21時過ぎ。疲労はピークだけど、今日のことは今日のうちに残しておきたい。
初海外で最初は緊張していたし、シドニーではあまり美味しいご飯に出会えなくてちょっとしんどかった。でも結論から言うと、めちゃくちゃ楽しい旅になった。特に最終日の今日は、盛りだくさんすぎて書ききれるか不安なレベル。順番にいきます。
🐨 コアラ抱っこは「1日30分」の激レア体験だった
朝はスーパーで買った、レンジでチンするマッシュポテトとラザニアを温めて腹ごしらえ。そのまま「コアラクリーチャーズ」という施設へ、コアラを抱っこして写真を撮りに行った。
実はコアラを抱っこできる州は法律で決まっていて、ここケアンズのあるクイーンズランド州はそのひとつ。しかもコアラが観光客と写真を撮れるのは1日30分までと決められているらしい。想像以上の激レア体験だった。
私と妻、それぞれ1枚ずつ抱っこ写真を撮ってもらった。抱いてみた感想は「意外と重い」。感覚としては小型犬くらいある。あと手の上でうんちをされてちょっとイラッとした。まあそれも含めて良い思い出。
施設内はずっと日本語の解説が流れていて、スタッフは外国人だけどお客さんはほぼ日本人か中国人。完全に日本人観光客向けの場所だった。
なんでこんなに日本人が多いのか。ツアーガイドさんいわく、ケアンズ空港に毎日発着する国際線は日本からのジェットスター便だけ。あとは2週間に1回シンガポールからの便がある程度で、「オーストラリアで一番暇な国際空港」と言われているらしい。だからこんなに日本人がいるのか、と妙に納得した。
🦐 海鮮レストランで、旅先の出会いに乾杯
昼は、前日のシュノーケリングで仲良くなった現地在住の日本人の子(Kちゃん)と一緒にランチ。海鮮で有名な「ダンディーズ・ウォーターフロント」を予約して、11時45分から食事した。
私はエビのチリソースパスタ。ケアンズはエビが新鮮で美味しいと聞いていたけど、これが本当に美味しかった。Kちゃんは海鮮がサーモンくらいしか食べられないそうで、お肉とスイートポテトのセット。妻はタコスみたいな料理。どれも大当たりだった。
そしてKちゃんのおすすめで飲んだ「バンダバーグ」のジンジャービア(ノンアルコール)がヒットだった。オロナミンCみたいな色の瓶に入っていて、ほんのり苦味のあるジンジャーの効いた炭酸。スッキリしていてハマりそうな味。色んなフレーバーがあるらしいので、また来たときにチャレンジしたい。Kちゃんに出会わなければ一生知らなかった飲み物だと思うと、出会いに感謝しかない。
デザートはがっつり現地サイズのキャラメルチーズケーキと、めちゃくちゃでかいクレームブリュレ。美味しかったけど血糖値が爆上がりして、後半は眠気との戦いだった。正直、後半何を喋っていたかあまり覚えていない。
🎓 留学生の就活はハードモードだった
Kちゃんは24歳、私たちの2つ下で、自分の妹と同じ年。オーストラリアの大学をこの8月に卒業する留学生だ。
大学生活も波乱万丈で、1年目は薬学部に入ったものの難しすぎてリタイア。2年目から会計系の学部に入り直し、途中で1回留年もしつつ、6年かけて卒業までこぎつけたらしい。ビザが7月末で切れるので、一度ニュージーランドに出国して、観光ビザで戻ってきて8月頭の卒業式に出てから日本に帰国するという、聞いているだけで大変なスケジュールだった。
今年の5月頃までオーストラリアで就職活動をしていたそうだけど、これが相当ハードだったらしい。企業に就労ビザや永住ビザのスポンサーになってもらうには、かなり高い年収を保証してもらう必要があって、それを新卒でやるのはほぼ無理ゲー。現地の人と違って、留学生の就職はとにかく厳しい。それで日本に帰って就職することに決めたそうだ。
ただ、日本の就活は日本の就活で独特すぎる。インターンから始まり、学歴フィルターやら何やら、独特の文化と雰囲気がある。ずっと海外にいた彼女はそこに馴染めず、苦しい思いをしているらしい。今は施工管理の仕事などを目指して頑張っているとのこと。私が学生時代に使っていた就活アプリやエージェントの話をしたり、うちの会社の応募も紹介してみたりした。ご実家は自営業で、ご両親も今の日本の就活事情には詳しくないだろうから、頼れる人が少ないのは大変だろうなと思う。応援したい。
🚗 現地在住者に聞いた、オーストラリアのリアル
Kちゃんからは、ガイドブックに載っていない現地のリアルもたくさん聞けた。備忘録的に並べておく。
- 紫外線がとにかく強い。夏はもっと強烈になるらしい。あとハリケーン(サイクロン)も多いとのこと。
- ケアンズはシーフードが美味しい。特にエビが新鮮。逆に牡蠣は出るけどあまり美味しくないらしい。暖かい地域の牡蠣はいまいち、というのは初耳だった。
- 新車がめちゃくちゃ高い。だからみんな中古車に乗っている。日本なら値段がつかないような走行距離20万kmの車でも50万円くらいするらしい。紫外線も潮風も強いから、車はどれもボロボロ。
- 国土のスケールが桁違い。Kちゃんが寝泊まりさせてもらっている、高校時代にお世話になった先生(リタイア後にケアンズへ移住)は、ゴールドコースト方面からケアンズまで4〜5日かけて何千kmも車で移動してきたらしい。エアーズロックに行くのも車で1週間コース。
- 車がないと娯楽にすら行けない。彼女は免許は取ったけど車は買えなかったので、行動範囲がかなり制限されていたそうだ。
🎮 「オーストラリアは娯楽が少ない」論
面白かったのが、長く住んだKちゃんの結論が「オーストラリアはとにかく娯楽が少ない。日本は娯楽が多いから早く帰りたい」だったこと。
こっちの若者のやることは、ゴルフかサーフィンかキャンプ。そして刺激を求めて、とにかく恋愛をするらしい。マッチングアプリ文化だ。人と会うこと自体が娯楽とされている。
ゲームをやったり、アニメを見たり、パチンコにハマったり、どこに行っても飯がうまい日本の若者とはだいぶ違う。でも個人的には、人と会うことが娯楽になっている社会の方が、人間として健全なんじゃないかと思ってしまった。むしろ娯楽が多すぎる日本の方が特殊というか、ちょっとおかしいのかもしれない。そりゃ未婚率も上がるよなあ、と考えさせられた。
帰り際には、KちゃんからT2の紅茶のおしゃれなお土産までもらってしまった。東京の彼氏の話なんかも聞かせてもらって、たった2日の付き合いとは思えない濃い時間だった。本当にありがとう。
🦫 「カモノハシが見たい」が最終日に叶った
午後2時からは、バスで2時間かけてケアンズの山奥へ向かう野生動物探索ツアーに参加。参加者は10人ほどで全員日本人。日本人ガイドのヒロさんが、行きの2時間ずっと動物や森の解説をし続けてくれた。ケアンズの熱帯雨林は世界最古クラスで、世界遺産にも登録されているという話から始まり、ずっと喋りっぱなし。これがまた面白かった。ドライバーの外国人の方も陽気で愉快な人だった。ちょっとバスには酔いかけたけど。
そもそも「オーストラリアに行きたい」と最初に言い出したのは私で、理由は「カモノハシが見たいから」だった。なのに現地に来るまですっかり忘れていて、現地でツアーの説明を聞いて思い出し、ギリギリ滑り込みで予約したという経緯がある。
道中では、まつげバチバチのイワワラビーに餌をあげたり、シロアリを食べたり(食べた)しつつ山奥へ。川のほとりでじっと観察していると——
ポカポカと浮かんできた。カモノハシだ。
息継ぎをしてはまた潜っていく姿を、この旅のために買ったTG-7で撮影できた。正直iPhoneの方が綺麗に撮れたと思う。でもカメラで撮りたかったんだ。画質は粗くても大満足。
夜は山奥でバーベキュー。街灯がまったくない場所だったので、星空がとんでもなく綺麗だった。南十字星、流れ星、人工衛星。月明かりで影ができるほどの暗闇。あんな経験はこの先そうそうないと思う。ツアーで一緒だった日本人の方たちとも仲良くなれた。帰りのバスは疲れ果てて爆睡した。
✈️ まとめ:オーストラリア、思ったより最高だった
明日は帰国日。夜7時頃に関西空港に着いて、そこから3時間運転して帰宅。家に着くのは22時頃になる見込み。月曜が祝日なので、1日休みを挟んでから仕事に戻れるのがせめてもの救い。日本に帰れば暑いし仕事もあるので正直気は重い。
それでも、初海外の緊張から始まって、コアラを抱っこして、素敵な出会いがあって、カモノハシに会えて、満天の星空まで見られた。「行きたい」と言い出した本人の願いが最終日に全部叶う、出来すぎた旅だった。
そして異国の地で食文化も違うはずなのに、妻がどんどん綺麗になっていくのは不思議だった。それが一番の収穫かもしれない。良しとします。