東梅田のホテルから、昨日の結婚式を振り返る

今は東梅田のアパホテルにいる。時刻は8時19分、外は曇り空だ。昨日は大雨だったのに、今日は少し落ち着いている。これからホテルの朝食を食べて、お土産を買って帰る。妻が家で待っている。

昨日7月5日の土曜日は、人生で初めて「友人の結婚式」に出席する日だった。自分がついその前の週に結婚式をあげたばかりで、今度はゲストとして式に出るという体験を翌週にすることになるとは、正直まったく想像していなかった。でも、行ってよかった。心からそう思っている。


梅田33階、天空の結婚式

会場は梅田のビルの33階にあるレストランだった。文字通り「天空の結婚式」という感じで、おしゃれな空間の中で式が執り行われた。高校・大学のラグビーの同期が多く集まる式で、自分は高校側のメンバーとして招かれた形だ。

式が始まると、涙が止まらない人が続出した。高校の同期はみんな号泣で、新郎のお父さん・お母さんも涙していた。結婚式というのは本当にすごいエネルギーが生まれる場だと改めて実感した。両家のゲストそれぞれに深い思いがあって、その熱量が会場全体に伝わってくる。言葉にしにくいんだけど、人が「結婚する」ということがこんなにもエネルギーを生むのかということが、ゲストとして参加した方が逆に伝わってくる部分があった。

式の特徴として、とにかくスピーチが多かった。新郎新婦それぞれのゲストの中で仲の良い子たちが前に出てスピーチをするというシーンが随所にあった。さらに、新郎新婦が両親やおじいさん・おばあさんへの手紙を読むシーンもあった。「思いを伝える結婚式」という感じで、スピーチの多さが新郎らしかった。真面目で誠実な性格が、そのまま式のスタイルに出ていると思った。


新郎新婦の出会いと、「おしゃれさは自分が勝った」という余計な感想

新郎新婦の出会いも聞いていて面白かった。もともと2人は東京のプロダクションで一緒に仕事をしていたらしい。その後それぞれ別々に辞めて、新郎が関西に転職したタイミングでたまたま再会し、そこから交際がスタートしたということだった。縁というのはどこでつながるかわからないし、繰り返すこともある。なんかいい話だと思った。

式のおしゃれさという観点で、正直に言うと「自分たちの方が勝ってたかな」とも思ってしまった。妻のセンスが良くて、音楽・花・演出のどこをとってもこだわりがあったから。ただ、結婚式の面白さの本質はおしゃれさじゃなくて、「その2人がどんな人なのかを知れること」だとも思った。普段ではなかなか見せない人間的な部分が見えてくる。式を通じて新郎新婦のことを深く知れるのが、結婚式という場の醍醐味なんだと改めて感じた。そういう意味では、昨日の式は存分にそれを感じることができた式だった。


ゲストとして参加して、改めて感じた感謝

今回、ゲストとして式に出席したことで気づいたことがある。自分たちの結婚式に来てもらった人たちへの感謝だ。

熊本から来てくれた人、秋田から来てくれた人がいた。岐阜・名古屋まで来るのだって相当大変なのに、そういう距離を越えて来てもらっていた。今回、自分が大阪まで新幹線とホテルで来て、実際に1回5万円くらいかかるという現実を体験して初めて、その「来ること」にかかる手間と費用と時間の重さが実感としてわかった。

来てくれたこと自体が、すでにすごいことだ。感謝が薄れないうちに、ちゃんとその気持ちを持ち続けていきたいと思った。そして、先に結婚式をやっておいてよかったとも思った。人の式を先に見てしまったら、どうしても比べてしまいそうだから。


同期たちの今:様々な仕事、様々な人生

2次会では高校・大学のラグビーの同期と久々に近況を話せた。みんなそれぞれ違う場所で、違う仕事をしていた。

高校の同期の一人は、マンション800部屋を1人で管理する不動産管理の仕事をしている。シフト制で水曜休み、住人からのクレームや手続きの電話がひっきりなしにかかってくる大変な仕事だ。それでも1歳の娘がいて、さらに昨日の二次会でなんと2人目の妊娠を報告してくれた。安定期に入ったということで、みんなへの報告をしてくれたらしい。本当におめでたい。もっとゆっくり話したかったが、みんな酔っ払っていてなかなか難しかった。

岐阜の浄水関係の仕事をしている同期もいた。夜勤もある生活らしく、みんなに水道水を届けるインフラの仕事をしている。地味に見えて、実はものすごく大事な仕事だと思った。また別の同期はユニチカの工場が燃えてラグビー部がなくなってしまったことで、今は大阪ガスのグループ会社に転職して、そこでラグビーを続けているらしい。本当にラグビーが好きなんだなと思った。

IT系で東京にいる同期が友人代表スピーチをやっていたが、これがめちゃくちゃ良かった。バンダイナムコピクチャーズでアニメ編集をやっていた友人は、給料の低さとハードさで辞めて、今は著作権周りの仕事(出版社などへの権利関係の手続き)をしているとのこと。東京で彼女もできたということで良かった。三菱商事にいるやつもいたし、クリエイターをやっているやつもいた。同い年でこれだけ多様な生き方が並んでいるのが面白かった。まだ大学卒業したてでフラフラしてるやつも、ブラックな職場で踏ん張ってるやつも、インフラ系で黙々とやってるやつもいる。それでいいんだよなと思う。


披露宴の騎馬戦と、3次会の臭いラーメン

披露宴での新郎退場のシーンが印象的だった。ラグビーの同期たちが騎馬戦を組んで「わっしょいわっしょい」と盛り上げながら送り出した。ああいう体育会系のノリが久しぶりに出てきた感じで、懐かしかった。

2次会もすごかった。ピッチャーでビールや焼酎を頼んで、一気飲みして、とにかく飲んで盛り上がるあのノリ。大学の時にこういう飲み会にあまり参加してこなかった自分には正直新鮮だったが、これはこれで楽しかった。久しぶりに昔の体育会系の空気を感じた。2次会に顔を出しておくことの大事さも改めてわかった。みんな心境も状況も変わっていて、その変化を確かめ合える場になっていたから。

3次会は大学のフォワードの仲間たちで、「シェカラシカ」というラーメン屋に行った。名前の通り臭いラーメンで有名なお店らしく、食べた後お腹を壊した。でも美味しかった。これが青春の味というやつだと思った。


輪の端にいる人に声をかけると、意外と面白い話が聞ける

2次会での話をもう一つ。新郎の幼馴染グループの輪の中に、一人だけあまり喋れていない子がいることに気がついた。声をかけたら話してくれた。

新郎の友人の奥さんで、旦那さんが三重に転勤になったのについていく形で名古屋から三重に引っ越した人らしかった。もともと看護師をしていたが、今は薬局でバイトをしていると言っていた。「ついていく」という選択をするのは簡単じゃないのに、ちゃんとそれを選んでいてすごいなと思った。

連絡先は交換しなかった(妻がいるので当然だ)が、こういうふうに輪の端にいる人に声をかけると意外とたくさん話してくれることがある。男女問わず、知らない人の輪に飛び込んで話しかけられる人間でいたいと思った。そういうコミュニケーションを積み重ねることで、少しずつ世界が広がっていく気がする。


人の結婚式に行くことの価値

新幹線とホテルで1回の結婚式に5万円かかることを考えると、正直しんどい。でも、今回参加してみて、これは惜しむべき出費じゃないと思った。

友人関係はつながり続けないと薄れていく。顔を出すことで「あいつ今どうしてるんだろう」と気にかけてもらえるし、自分もみんなの今を知ることができる。仕事も、住む場所も、家族の状況も変わっていく中で、こういう場で近況を確かめ合うことの価値は、行ってみないとわからない。

12月末には大学の同期の結婚式も控えている。それも行く。誘われたら絶対に行く、という気持ちが今回の参加でより強くなった。いいリフレッシュになった。ホテルでもちゃんと寝れたし、友人の幸せを見て自分も幸せをもらった。朝食を食べて、お土産を買って、妻のいる家に帰ります。