父の夢はもう永遠に叶わない|それが成就する寸前、まさかの交通事故死!父の夢は子へ受け継がれ…

2018-08-16 23:25:15

父が抱いていた夢はもう永遠に叶わない…

晩婚の父。仕事一筋の昔ながらの父。そんな父が秘かに抱いていた夢…。それが叶うかもしれないとなったある日、まさかの交通事故に。

帰らぬ人となった父と、叶わないまま終わってしまった父の夢。

しかし、それが結果的に子どもの夢に変わることに…。

「誕生日おめでとう」その会話が父との最後の言葉に…

私が生まれたとき、父は42歳でした。

41歳で結婚した父。いわゆる晩婚です。

 

今で言う古いタイプの父は亭主関白で、あまり子育てにも参加せず、その分、外でバリバリと仕事をする人でした。

なので、私も父に遊んでもらったり、どこかへ出かけたりしたという記憶はありません。

会話も少なく、父と息子の関わりがほかの家庭よりかなり少なかったと思います。

 

そんな父が、私と果たしたい約束があったと知ったのは、私が22歳の時でした。

22歳の私は当時、大学生でした。

就職活動が始まり、自分の進路に悩みながらも動き出していました。

 

そんな矢先、父の誕生日になり、何気なく電話をすることに…

久しぶり。誕生日おめでとう

おお、珍しいな。

ありがとう。

親父

もうすぐゴールデンウィークやし、就職活動の話も聞いてほしいから、そっちに帰るわ。

一緒にお酒でも飲んで話しを聞いてよ。

別に構わんよ

親父

淡白ではあるが、いつも通りの何気ない会話。でも、父の声はどことなく嬉しそうに聞こえました。

誕生日のお祝いの言葉が嬉しかったのではなく、きっとそれは、仕事人間だった父にとって初めて、息子と「仕事」について話をできると思ったからかも知れません。

 

ただ、当時の私は、これが父との最後の言葉だとは思ってもいませんでした。


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